循環器内科について
本学は、1876年(明治9年) 4月 長谷川泰により開設された、西洋医学による医師養成学校「済生学舎」を前身とし、2016年には創立140周年を迎える日本で最も古い歴史のある私立医科大学です。その中で、当教室は、1914年(大正3年)に額田豊教授により本学で最初の内科学講座として設立されました。
現在の教室の礎を築いたのは昭和33年に着任した木村栄一教授でした。木村教授は、学長として本学の発展にご尽力されただけではなく、日本循環器学会の第3代理事長を務め、日本における心電図学の進歩に貢献されました。患者には穏やかで優しく接する反面、学生・教室員には常にGeneralistとしての視野を持つことを厳しく指導された優れた教育者でもありました。木村先生以降、循環器の領域では、早川弘一教授、高野照夫教授、水野杏一教授、清水渉教授が主任教授を歴任し、2022年10月からは浅井邦也教授が第10代目の主任教授として就任しました。
この間、2006年内科学講座(循環器・肝臓・老年・総合病態部門)へ名称が変更され、2012年4月から大学院大学制の導入と付属病院の診療科再編により循環器内科学教室として独立しました。現在当教室は、循環器内科の医局としては全国的にも最大クラスの規模である総勢130名あまりのスタッフを擁するまでに発展しました。
歴史と伝統のある本学に、新しいサイエンスの風を吹き込み、未来の循環器診療を創造すべく、浅井教授以下一同、日々、診療・研究・教育にと研讃しています。